最近の山歩き



御在所岳 ございしょ (1212m) 三重県(菰野町)
99.11.21 晴     同行者2名

蒼滝
蒼 滝
 御在所岳は鈴鹿山系の中でも最もポピュラーで人気のある山である。山頂にはスキー場や各種の娯楽施設があり、ロープウエーで一般観光客も気楽に頂上に立つことができる。

 山頂は登山者より普段着の観光客が圧倒的に多い。今回も歩いていると汗をかくので、だんだん薄着になり、半そでのTシャツとベストのみのスタイルで上に着いたが、ゴンドラで上がってきた人たちは、コートや防寒着姿なのでこちらの格好が異様に思えて何となく気恥ずかしい。

 御在所は3年ぶりになるが、山頂での雰囲気は以前と変わらず余り良いものではない。今回は先日(11/16)テレビで御在所に初雪が降ったと報道していたので、それを見るために出かけたのだが期待外れだった。降雪量も少なく、すぐに暖かい日になってしまったので北斜面の一部に少しばかり雪が残っているだけだった。

 雪があるつもりだったので比較的楽な裏道を登りに選んだ。ロープウエー乗り場の手前で国民宿舎に右折する道があり、そちらに分岐し、国民宿舎まえを通過して一番奥まで行くと、無料の広い駐車場があるので、そこに車を置く。最近歩く山は楽な所ばかりだったので、この裏道も急登に感じてしまった。久しぶりに歩いたが登り甲斐がある、それでも山歩きに慣れてきたのか以前のような苦しさは感じない。
山頂
御在所山頂三角点

 前回は、『山頂はまだかまだか』と感じていた道中も短く感じ、あっけなく山頂に着いてしまう。今日も風のない穏やかな日和、山頂では山シャツを一枚羽織るだけで寒さは感じない。

 帰りは同じ道を戻るのは物足りなく感じ、表道を下ることにした。普通は表道を登りに、裏道を下りにした方がいい。何故なら表道はかなりの急勾配で脚だけで下るのは難しい箇所が多い。道も崩壊箇所が多く荒れている。急降下の連続である。

 途中御在所の名所の一つである百間滝の見える絶好のビューポイントがある。ここを過ぎると間もなくスカイラインの車道に出る。ここを横切り御在所温泉に至る登山道に入る。

 ここからはノンビリ歩きの緩斜面の快適な道。このまま行ってしまうと駐車場所が遠くなってしまうので、御在所の中道や鎌ヶ岳への登山道の分岐になっている所から車道を歩くことにした。ここはスカイラインが現在無料になっているが旧料金所のあった辺りである。

 
修験場跡
下山途中の修験場跡

 御在所はいくつかの登山道があり、それぞれ近くに駐車場所が点在する。同じコースを往復するなら短時間で行くことが出来る。しかし、交通の便と引き換えに面白みも薄れてしまう。先日も下山時に夫婦で登ってきた婦人に「上には何かいいことでもあるのですか?」と聞かれたが頂上に特別感動するようなものは何もない。

 山登りの楽しみ感動というものは道中にあると思う。難渋したり苦しかったり、辛いことが多いほど到達したとき感動も大きい。途中に綺麗な花が咲いていたり、沢の水音が心地いいというのも一つの愉しみだが、それらは単調な歩きを紛らわす一つの要素にすぎない。

 同じ山でもコースを変えたりすると全く違った印象を受ける。寧比曽岳もショートカットして大多賀峠から登れば、最後の急登だけになってしまうが、伊勢神トンネルやいこいの村辺りから歩けば、峠からの急な登りもさほど苦しくなく、山頂に着いた時の印象がかなり違う。

 急いで山頂に行っても何もないのだから、時間的体力的に余裕のある時は、ショートカットしないほうが愉しめる。ただし、舗装された道は歩きたいとは思わない。


名阪四日市インターより御在所へ