最近の山歩き




黒法師岳 くろほうしだけ (2067.4m) 静岡県水窪町(戸中林道ゲート)
2001-11-02 晴     単独

場 所 北 緯 東 経
林道ゲート前の駐車場 35°12′56″ 137°58′46″
黒法師岳頂上 35°11′34″ 138°01′56″
オレンジ色は地図による概算値
GPSによる位置データ

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駐車地点中心地図表示
地図中央十字印が駐車地点(実質登山口


地図のすぐ下クリック・黒法師岳周辺の天気予報(二日分)

地図画面上でダブルクリックすると、そこが画面中央になります。




地図
登山コース

 手当たり次第の山歩きといっても気になる山もある。三角点の刻印は普通十字に切ってあるが、この山だけは×印なのだという。山名も魅力的だし標高も適度。特に三角点マニアというわけではないが、この目で確かめたいと思いながらも、遠い・歩行時間が長い・ということで、なかなか実現しませんでした。最近は歩行時間の長いコースが続いており、多少の自信もついたので思い切って出かけました。

 登山口になる水窪は遠いので前夜発です。国道152号水窪の町を過ぎた辺りに「水窪ダム」方面の標識が出ているので、そこを右折し道なりに進む。途中、「水窪ダム・スーパー林道」への分岐標識があり、そちらに入ると水窪ダムの横に出る。ここでダム湖の方に左折する。道は奈良代林道との分岐になるが、右が登山口になる戸中の林道。しかし、分岐から未舗装となり、始めての道なので大事をとって明るくなってから行くことにし、ダム湖脇で仮眠することにする。

黒法師岳
主稜尾根分岐から見る黒法師岳
 ここは屋根付きのテーブル・ベンチやトイレ自販機などある。なんと公衆電話も設置してある。夜中に雨の音で目が覚めたが朝には止んでいた。温かいうどんを食べ、林道に入ったが道は良く轍もほとんどない走りやすい道だった。ユックリ走り20分ほどで戸中のゲート前に着く。ゲートの先も道幅広く良い道であるが一般車はここから入れず、6Kmの間林道歩きとなる。ゲート前の道が広くなっているので脇に停めたが、他に車はなし。

 「静岡県の山」というガイドブックには、この勾配のある林道を90分で歩くとあるが、その時間内で行くには、かなり意識的にピッチをあげなくてはいけない。早朝でひんやりした空気、息切れすることもなく額に少し汗ばむ程度で歩けるが、そんな早さで歩いたら後半バテるような気がしてきた。林道には500mごとに標識が出ているが、500mを7分半で歩く計算になる。

 時間通りに歩く必要はないと思いながらも日照時間が短くなっているので、そちらも心配になる。林道周辺は紅葉が真っ盛り、夜中の雨のせいか透き通るような色彩。普段低山で見る紅葉とは何処か違うような気がする。色鮮やかな景色に見とれ写真を撮りながら参考タイムをオーバーして日蔭沢の林道分岐6Km地点に着くが、長い林道歩きも苦にならなかった。さらに本には、ここから右の廃道化した林道に入るとある。しかし直ぐ前にまだ造られたばかりのようなジクザグに登る登山道?がある。最上部の道に黄色いロープが張ってあるのが見えるので、危険なのかなと変な想像をしてしまう。

 山腹に付けられた道は急で固まっておらず足下が崩れやすい。登りはいいが下山はどうなるかと早くも心配になる。しかし、登り切った所から反対側に下る道が付いており、林道分岐の数10m先に下ることが出来、帰りはこの道を利用した。直ぐに等高尾根に出る。この辺りも道が新しいようで切り株や下草が刈られているが、ゴツゴツした道で歩きにくい。

 しばらく行くと、右側に黄色いテープが張られ通れないようにしてある所にでる。ハッキリした道が続いているようだが、これが分岐から林道を通って登ってくる道ではないだろうか?。林道が崩れ危険との情報もあるので、分岐点から新しい道を造ったのかもしれない。

 右側に大きく崩れたガレ場や二つに裂けた大きな倒木がある鞍部を通る。途中背丈を超える笹道もあるが、適度に刈り込まれておりヤブこぎすることはない。ただ、獣道と思われる枝道が多いので不用意に入り込まないよう注意。等高尾根は急斜面になったり木の根や岩の上を歩くなど余り歩きやすい道ではない。鞍部からはササも背丈の低いものにかわる。

三角点
×印の一等三角点
 主脈尾根に出る手前は、崩れやすい急斜面で故意か間違えてか枝道がいっぱいある。登りはいずれ尾根に出るので、どこを登ってもいいが、帰りに枝道に入らないよう、ここも要注意箇所だ。所々テープが付いているので、帰りはそれを見落とさないよう下る必要がある。いくつかの道らしき踏み跡が続いているので、この辺りで迷ったり間違える人が多いのかもしれない。下山時、歩きやすい踏み跡のある所を下り間違えそうになった。

 尾根に出ると、そこが丸盆岳と黒法師岳の分岐点になっており、目の前に黒法師の山頂が見える。ここからは背の低いササの中を進む、道の右側が大きく崩れている所が数カ所ある。この辺りは下から吹き上げる風が強く寒い。フリースを一枚着込むが、体感温度は平地の真冬並で手もかじかんでしまうほど。

 崩れやすいガレ場を過ぎると「バラ谷の頭」への分岐標識のある所を通って山頂に着く。山頂は風もなく穏やかでジッとしていても寒さは全く感じない。僅かな地形の差で別世界になる。山頂標識の直ぐ脇に問題の三角点がある。今までさほど注意して見てなかったが、確かにここは×印である。

 山頂からの展望は余り良くない。この辺りから富士山も見られるようだが、晴れてはいるものの周辺部には雲があり遠方は何も見えない。ポカポカと日向ぼっこをしながら食事をとり、三角点を今一度しげしげと眺め、丸盆岳の分岐点まで戻る。バラ谷の頭もそうであるが2時間もあれば往復できそうだが、時間的に日が暮れそうである。行ってみた衝動に駆られながらも下山することにした。この辺りは鹿が多いようだ。林道での往復途中、何度か鹿に出会った。気づくと直ぐに逃げ出してしまうので写真を撮る暇もない。

 南アルプス深南部と呼ばれるこの地域、林道が出来て登りやすくなったといわれる黒法師岳。踏み跡薄いところもあり標識も少ない。ワンディー・ハイクとしては、たとえ6K地点まで車で入れたとしても、手強い山には違いない。ガイドブック「静岡県の山」での参考コースタイムは8時間弱であるが9時間はみておいたほうがいい、さらに休憩時間を含めると10時間ほど欲しい。今回、日の暮れるのが心配で休憩を含めて往復9時間ほどであったが、もう少し余裕がほしかった。

 三角点で有名?なので誰かいるかと思ったが、山中で誰にも会うことはなかった。山の奥深さ大きさを一層強く感じた一日でした。



道順としては名神浜松インターから152号一本で分かりやすいが、豊川インター経由にしても、最近は名神が渋滞するので時間的なメリットは少ないように思う。
今回はグリーンロード経由で153号稲武から257号に入り田口で佐久間町方面473号で東栄町、佐久間町経由で152号に入り水窪に向かう。このコースは比較的空いているので走りやすいが473号152号は1車線の所が多いので対向車に注意。
戸中の林道は未舗装であるが、平坦な道で普通車通行可。

途中、香嵐渓でライトアップをしていたが、紅葉している形跡はなかった。