最近の山歩き



瑞牆山 みずがきやま (2230m) 山梨県(須玉町)
2000.10.22 曇     同行者2名

途中
登山道途中から見る瑞牆山
 今年の六月に登った金峰山山頂から眺めた瑞牆山の岩峰が印象的で、そのうちにと思っていたがチャンスが巡ってきた。やはり遠方なので前夜発である。登山口になる「みずがき山荘」前までは比較的よい舗装路で、所々で道路拡張工事をしており、信号による一方通行の箇所もあったが、林道と名前が付いている割には道幅も広く走りやすい。

 朝食には、出発前にスーパーで買い求めた「みそ煮込みうどん」とおにぎり一つをお腹に入れる。天気が崩れる前だったからだろうか、さほど冷え込みもなかったが、汗をかくほどの暑さではないので歩きは快適であった。

 みずがき山荘前の道路反対側が登山口になっており、この辺りは今が紅葉真っ盛りといったところ、秋特有の色彩に彩られている。ここ何年間気候のせいか近隣の山で綺麗な紅葉を見てなかったので、彩りの鮮やかさに見とれてしまう。

 登山口から少し行くと林道を横切る、ここで林道経由で途中まで行けるし、そちらは瑞牆山が展望できると記されていたが、帰りに林道を戻ることにした。まもなく山小屋のある富士見平に着く。ここにはキャンプ地でもあり、瑞牆山と金峰山への分岐にもなっている。

 瑞牆山には左手に入って行くが途中道の左側にほぼ垂直に樹立した瑞牆山の頂が見えてくる。こういう形の山は普段見慣れてないので感動ものだ。

桃太郎岩
一刀両断桃太郎岩
 尾根を上り詰めると急な下り道になるが、いまだに「せっかく登ったのに」という気分になる。途中小川山への分岐を通過し、下りきると天鳥川の流れる川原に出る。ここも休憩地に良いところだ。

 この山は岩山だから至る所に巨岩がゴロゴロしているが、この天鳥川を渡った所には高さが10m以上ありそうな「桃太郎岩」と云うのが道の左側にある。巨岩の真ん中から鋭い刃物でスパッと切り裂いたように割れている。自然の冥利といっても、切り口というか割れ目が見事である。
(岩の右側に小さく見えるのは登山者)

 この辺りから、そろそろ道も急になり、木製のはしごやロープの設置してある個所が多くなる。岩場も両手を使っての登りとなる。道は大勢の人に踏まれている為か、木の根や岩は湿っておりツルツルと滑りやすい。

 頂上に近づくとシャクナゲの木が多くなるが春にくれば、また花を楽しめる山となるだろう。樹立する岩の間から上り詰めると山頂だ。「絶好の行楽日和」などと天気予報ではいっていたが、真上は時々青空がのぞくものの、あいにくガスや雲がかかって遠方は良く見えない。時折ガスの合間から金峰山の特徴ある五丈岩が見えるが、すぐに隠れてしまう。

山頂
座る場所もないほどの山頂
 山頂からは樹立した岩峰が周りに見え、眼下に黄金色に染まったカラ松が山肌を変え、見事なコントラストを描き出している。これが快晴で富士山やアルプス連峰まで見渡せたら最高だと思うのだが、ちょっと高望み過ぎか。天候の余り良くない曇り空であったが、十分景色を堪能できた。

 今日は久しぶりに登山者の集団に遭遇した。登山道の往復はもとより山頂の岩盤には足の踏み場がないほどの人でごったがえしていた。道中では、40人ほどの団体だと云っていたが、それが3組も同時にすれ違った時は閉口した。まともに待っていたら何時通れるか判らないほどの人たちとすれ違った。

 元々山には「静寂」を求めて行くのだから、こういう場面に遭遇すると満足度も半減してしまう。ここは、いわゆる100名山にも指定されている山だから、静けさを求めるのは贅沢というものかもしれない。

 下山は前記の林道を途中まで下ってきたが、瑞牆山の荒々しい岩峰が屏風のように立ちはだかる景色が見える。残念ながら山頂部にはガスがかかり、全容を見られなかったが、それでも迫力満点の絶景でした。機会があれば、また行きたくなりそうな山である。但し、今度は人が出来るだけ少なそうな時を選んで登りたいものだ。


中央道・須玉のインターを出て直ぐの信号を右折。走り出して直ぐ右手に増富温泉の大きな看板の出ているY字状の分岐を通るので、ここを右に入っていく。中央道の下を潜り進んでいくと、道がT字路になる。ここで左折。後は道なりに進めば増富温泉を経由して登山口のみずがき山荘までいく。道は全舗装で林道としては道幅も広く走りやすい。駐車スペースは山荘周辺にあり。