最近の山歩き



五蛇池山 ごじゃいけやま (1147.6m) 岐阜県坂内村
2000.12.3 曇のち雨     同行者3名

分岐点
蕎麦粒山と五蛇池山への分岐点
 スキー場のあるレシャーランド奥、林道の舗装されているところまで入り、広くなっている所に車を停める。前に蕎麦粒(そむぎ)山に来た時は、もう少し奥まで入れたのだが、状況が一変していて不可能な状態だ。

 先の集中豪雨のせいか、それ以前からなのか、林道が何カ所か寸断されていた。駐車地点から少し歩いた所は完全に道が押し流され谷のようになって直接渡ることが出来ない。左の急斜面を下り登り返して向こう側に行くか、右手の、やはり急斜面を登って林道をショートカットして途中に出るかである。歩き始めたばかりなので体力を消耗しないよう、左手の道を選び向こうに渡った。かなり急ではあるがロープが設置してあるので危険はない。

 林道も車が入らないので、ほとんど廃道化され草も生えて巾の広い山道を歩いているような感じ。途中で一箇所、ここもロープが設置してあるが道が崩れて靴の巾ほどしかない所があった。単調な林道歩きも緊張感があって、かえってよかったかもしれない。1時間ほどで蕎麦粒(そむぎ)山と五蛇池山の分岐点のある沢に出る。ここには各々の山への標識が出ているが、沢を少し上流に登った所から谷が二俣に別れており、その間の尾根道を帰りに下ってくる予定にして、標識の所を入る。

 踏み跡は薄いものの変化のある道で面白い。しかし、登るにつれて斜面も急になり道も分かりにくくなる。必要以上にマークのテープが木々に付けられているので、道を外れることはないが急登が続く。

 尾根直下になると背丈を超える笹藪となり、テープも見落としたのか見あたらなくなる。笹につかまり急登を登りおえ尾根の五蛇池峠らしきところに出るが標識らしきものはない。ここから小蕎麦粒山や蕎麦粒山が眼前に迫って見える。尾根には道らしきものが付いているが、五蛇池山には蕎麦粒と反対西方向に進むが、すぐに笹藪で道が分からなくなってしまう。左寄りを探すと赤いテープがあり、尾根を下って一つ奥の尾根に行くようになっている。この尾根からの道は分かりやすいが、やはり人が余り入ってないのか両側から笹や灌木が生い茂り藪こぎを強いられる。

山頂
五蛇池山山頂
 山頂は藪の中だが笹が刈り込まれて小広場になっており、三角点と標識が出ている。単独なら食事時間も余りとらないが、グループになるとどうしても小宴会もどきになってしまって時間を忘れてしまう。慌てて下山開始するが、もう2時少し前になっている。

 登りは写真右手から入ってきたのだが、帰りは左手の方に道らしきものが藪の中に続いているので、そちらに下ることにする。やはり分かりにくい道で、直ぐに踏み跡が怪しくなるが、出来るだけ左よりの尾根に出ると、隣の藤橋村との境界線と思われる赤い杭の出ている道になる。

 この杭を追っていけば尾根伝いに行きに通過した分岐点に出られるはずと、急斜面を下った。時々道が分からなくなるが、尾根をはずさないよう注意して下る。曇空もいつしか雨になり強くはないものの、嫌なものが降ってきた。こうなると気持ちも焦りが出てくる。

 何度もルートを探しながらも、やがて水音が下から聞こえるようになり沢が近くなったことを感じる。この頃から辺りも暗くなり始め、ルート探しが散漫になってきた。なかなか沢に下る所が見つからない。かなり急峻な崖になっているところばかりだ。登ったり下ったりの連続で、時間的限界が近づき、最後の手段ではないが、比較的緩そうな崖をへばり付き、ずり落ちるような状態で沢に下りることが出来た。

 何とか道の見える間に分岐点まで出ることが出来、ホッとする。ここで雨具を付けライトを照らして林道を下ることになるが、もう辺りは真っ暗である。車の所には6時過ぎに着く。三人とも冗談を交わす余裕はなくなっていた。

 尾根上で暗くなっていたらと思うとゾッとする。もう少し時間があれば、最後の沢に出る道も、探せたかもしれないが今回は危ない賭であった。ガイドブックのなかには、この帰りの尾根道は赤布や赤ペンキのマークが部分的にあって迷うことはない、とあったので軽く考えていたのだが、ほとんどマークなど見あたらなかった。人が入らず風化してしまったのかもしれない。

 この山はルートを探しながら登るには面白いが、日の短い時でなく余裕を持って行動しないと、事故をおこしかけないと反省する山であった。

 五蛇池山は、急斜面であってもロープなどの人工物は一切ない。両手両足をフルに使わないと登れない山。山歩きというより山登りの領域だ。始めたばかりの初心者には薦められない山。


名神岐阜羽島経由で、県道大垣一宮線で大垣大橋を渡った信号を右折し、揖斐川堤防の左岸を北上。揖斐で国道に出、303号をさらに北上し坂内村に入る。右側に坂口レジャーランドの看板の出ている所を右折する。ここから林道に入るが舗装されているので走りやすい。
舗装のなくなった所が広くなっているので、ここに車を停める。